この所慌しく状況が変化しているタイの政情。
本日夕刻16時40分、
タイ陸軍司令官プラユット氏は先日の戒厳令発令時に強調していた、
「今回の戒厳令は国家の安寧を期待して発令した」
「クーデターではない」
そのような主張を繰り返していたが、
本日一転して、陸軍による全権掌握を宣言。
実質クーデターという状態になっています。
全権掌握宣言をするプラユット陸軍司令官。
現在タイ全土には夜間禁止令が出され、
午後10時から午前5時までは、文字通り外出禁止。
飲食店、デパート、屋台なども、
20時前後には閉店しなくてはならない状況となっています。
夜間禁止令はタイ全土に出ていますので、
チョンブリも例外ではありません。
日常生活にも少なからず影響が出てくることでしょう。
さて、この混乱はタイ経済、
ついてはタイ不動産市場にどのような影響を与えるでしょうか?
いつものありきたりな答えになりますが、
長期的に見て、大きな影響はないと見ています。
そこはタイという国のこれまでの経緯、
そして各企業の投資の蓄積、そして信頼、
それらはゆるぎないものであり、
このクーデターによって、外国企業の撤退が相次ぎ、
タイ経済が大きく沈み込む、
そのようなシナリオは先ずないと思います。
ですので、今投資を行なっている方も、
これから行なおうと検討なさっている方も、
まずは落ち着いて頂ければと思います。
まあ、タイのことをよくご存知の方であれば、
みなさん、
「ああ、またか。」
見たいな感覚でおられるのではとおもいます。
タイにおいてクーデターとは、
ある意味、政権交代的なところもありますゆえ、
言葉だけが重く、実質はそれほどでもない、
そういうことは、タイに関わっておられる方ならば、
感覚で分かって頂けると思います。
では、軍はどのような形で、今回の混乱は着地点を見出すのか?
これには色んな方が色んな意見を言っています。
僕自身はタイの政治に詳しいわけではありませんが、
ジャーナリストの友人や、経済の専門家などにお話を伺っていると、
今後の動きは暫定政権のメンバーをみることで明らかになるという事です。
陸軍の目的は何かはまだ分かりませんが、
半年以上にもわたる政争にピリオドを打ち、
下院選挙の早期実施を実現する事なのではという感じがしています。
いずれにしても、軍の真意を知るためにはもう少し時間がかかりそうです。
こちらについては、また状況が見えて来次第、
お伝えしたいと思います。
しかしながら、政治は混乱状況にありますが、
市民の活動においては、前回2006年のクーデターのときもそうでしたが、
非常に落ち着いたもので、とてもクーデターの起こった国とは思えない、
長閑な雰囲気だったことを思い出します。
今回も恐らく同様となる事でしょう。
ですので、治安ですとか、生活に関しては、
政府関連施設や集会会場などに近づく事などなければ
まったくもって安心ですし、普通の生活が送ることが出来るかと思います。
この時期にタイを訪れる予定の方も多くおられるでしょうが、
空港も通常通り運営されていますし、
先ほど日本からスワナプームに着いたとある経営者の方も、
「タクシーが殆どいないけど、何があったんだ?」
と僕に普通に電話してきているような状況ですので、
軍が占拠しているような、イカツイ状況ではない事を、
声を大にしてお伝えしたいです。
今週末はこのクーデター宣言の出されたバンコクへ行ってくる予定ですので、
また、何かあればシェアさせて頂きます。
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