さて、先日は僕が9年前に、
最初の自宅を購入した時のエピソードを紹介いたしましたが、
今回は、
「なぜその家を売却して、新しい家に移り住んだのか?」
その理由をお伝えしたく思います。
「お前の自慢話なんて、聞きたくない!」
どうか、そう思わないで、
是非耳を傾けて頂きたいです。
といいますのも、
ここにタイの今の不動産の現状が凝縮されていると思うからです。
僕が新しい家の購入を検討し始めたのは、
本当に思いがけないきっかけでした。
いつも車で通る道。
道路脇に戸建分譲物件のサインボードが目立っていて、
その前を通る度に、気になっていたのです。
素敵なビレッジの広告でした。
当初「Start 2.35Million THB」とありました。
しかし、数ヶ月すると、
「Start 2.5 Million THB」
更に数ヶ月すると、
「Start 2.69 Million THB」
そしていつの間にやら
「Start 3.03 Million THB」
どんどんサインボードが新しくなり、
その度に値段が上がっていくのです。
「何が起こっているんだろう?」
そんな印象を持っていました。
その一方で、別段不便もなく、
快適にすごすことが出来ていた我が家ではありましたが、
だんだん手狭になってきた感があったため、
「買い替えを検討してみるか。」
となったのです。
これは全くの偶然でした。
巷の物件が値上がりしている最中に、
購入の検討を始めたわけです。
当時、頭金に当てる、物件の一割程度の手持ちはありましたが、
これを払ってしまうと、他の投資が出来なくなると考え、
しばらく手元の現金が溜まるのを待とうかと考えた時期もありました。
しかし、上記のような、
急激な値上がりのサインを見ていたものですから、
「ちょっとまてよ。例え1年待って、頭金50万バーツ揃えても、
其の間に70-80万バーツも価格が上がってしまっては、元も子もないぞ。」
そんな風に思ったのです。
それならば、いっそのこと、
今の家を売却して、その資金も合わせて購入すれば、
借り入れも最小限で済ませられるし、
キャッシュフロー的にもなんとかやりくりできそうだと考え、
家の売却と新居の購入を検討し始めたのでした。
とあるビレッジの建設現場。イメージまで。
現場に来ると、すごい活力と勢いを感じます。
これが前回のお話にもつながり、
レムチャバンの小さな家が2倍近くまで値が上がっていることに気付くわけです。
このような事がタイ全体で起こっているのです。
とても興味深い事だと思いませんか?
タイにはまだ土地神話が生きていて、
土地の値段が下がるという感覚を持っているタイ人は殆どいません。
僕の嫁ももちろんその一人で、
新居購入に対しては非常に積極的でした。
それとは対照的に、
僕自身も感覚としてそういう事情は飲み込めていましたが、
いざ、大金をはたいて新居を購入するという事には
二の足を踏んでいました。
しかし、最後はやはり、嫁の一押しと、
タイ全土で起こっている土地の値上がりと物価上昇を見るにつけ、
「これは日本の高度成長期と同じだぞ!」
そう確信し、購入を決断したわけです。
この傾向は今も続いています。
食料品や雑貨などの生活用品の値上がり、
タイ全土1日300バーツで統一された最低賃金、
高止まりを続けるガソリンなどなど、
物価と賃金の上昇は今も続いています。
もちろん短期予測では様々な要素が絡み合って、
地価も上下があるでしょうが、経済成長を続けている限り、
中長期的に見て、全体的な上昇傾向には変わりないと思うのです。
僕は経済の専門家ではありませんが、
このあたりは経験値で感じています。
バンコクでもシラチャでも、パタヤでもその他の地域でも、
そういった傾向を頭に入れた上で、じっくりとリサーチをされ、
投資をする事で、リスクを最小限に抑え、
安定したリターンを得ることが出来ると思います。
こういった普段の生活からの庶民的感覚が、
投資においても重要だと考えています。
「何気ない毎日の出来事からも、世の中の変化に気付き、
そこから仮説を立てて、実際に調査をし、行動してみる事。」
そうやって楽しみながら、
チャンスを見出していけると毎日楽しいでしょうね!
僕のストーリー、参考になれば嬉しいです。
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