昨今パタヤ、シラチャではこのニュースで盛り上がっております。
9月末の時点で、Air Asiaはクアラルンプール、中国の南寧(Nanning人口650万), 南昌(Nanchang 人口220万人)線を就航しており、これから11月27日より、マカオ、シンガポール便、そしてタイ国内線としては、ウドンタニー線を就航予定とのこと。
ユニークなのは、南寧、南昌といった中国の地方都市線が就航となった点です。
昨年末より、原油価格の下落に端を発したロシアのルーブル安が、大きなブレーキとなり、ロシア人の不動産購入力が落ち、そしてロシア人観光客が減っている昨今において、唯一、元気がいいのが、中国からの観光客。
そういった中国からの観光需要を取り込む為に、中国の地方空港との直行便を就航したことは、おそらくパタヤ市自身の政治的な戦略も盛り込まれていることだろうと思われます。
南寧、南昌共に大都市であり、新航路開拓による経済効果は大きなものになると想像します。
一部で中国人観光客増加により、環境が悪化するのではという懸念も出ておりますが、そこは昔から世界中の観光客を受け入れてきた観光立国のタイですから、うまく付き合っていってもらいたいものです。
さて、これらのニュースは観光客を呼び込む上で、実に明るいニュースであるのですが、パタヤをさらに重要なタイ東部のハブへ押し上げる大きな転換点であるとも見ております。
タイ政府はウタパオ空港をタイ第3の主要国際空港と位置付けており、現在も第2ターミナルが建設中で、2016年6月に完成予定です。
第2ターミナル完成後は、旅客処理能力が現在の年間80万人から300万人へと向上し、さらに2020年には500万人規模へとする計画もあるとのこと。
The new passenger terminal under construction at U-Tapao airport, Rayong province. (Navy photo)
link:http://www.bangkokpost.com/news/transport/623232/transport-minister-rejects-u-tapao-name-change.
現在のパタヤの年間観光客数が800-900万人だとして、その約半数が空路でも処理できる能力ということで、タイ政府が今後どれだけウタパオ空港を戦略的に力を入れていくのかが分かっていただけると思います。
ウタパオ空港の拡充は決してパタヤの観光業の為だけではありません。
タイ最大の自動産業の集積地である、イースタンシーボードエリアに最も近い空港として、ますます活用が進むでしょうし、その副次的な作用として、当地域の不動産への注目もさらに高まることでしょう。
僕たちのようなチョンブリ地域に住むものにとってみても、車で1時間圏内でアクセスできる国際空港があることで、利便性が増しますし、街の機能が高まります。
これまではLCCを利用する為には、2時間以上かけて(渋滞時は3時間以上!)、ドンムアン空港に行かなくてはならなかったことを考えると、ほぼ渋滞なしで、1時間以内でアクセスできる国際空港があるという安心感は大きいです。
2つの国際空港に1時間でアクセスできるチョンブリの街も今後さらに価値が高まっていくかもしれません。
この点については引き続き定点観測を続けていきたいと思います。
ウタパオ空港については、2年半以上も前に以下のような記事を書いたことがあります。
http://sriracha-pattaya.com/pattaya-info-utapao-international-airport/
この頃にも拡張の記事を載せておりましたが、その折の計画が来年に伸びているというところを見ても皮肉なものですが、それでも頓挫せず、前に進んでいるところをみて、逆に安心してしまう自分もいます。
ウタパオ空港拡張に伴うパタヤ、ラヨーン地域及び東部タイの地政学的な優位性向上。
当地に住むものとして本ニュースを喜ぶとともに、さらに多くの方に知っていただけるよう、今後も当地の魅力を発信し続けていきたいと思います。
是非近くウタパオ空港からの空の旅に出かけてみたいです。
その折には現地の状況をリポートさせていただきますね。
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