プレビルドでコンドミニアムを買った場合の契約書で注意すべき点とは?その2

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今回も前回に引き続き、
プレビルドで購入した場合の契約書についてのトピックです。

契約したはいいけれども、では実際に建つのか?

建ったはよいが、その後欠陥が見つかったらどうするのか?

そういったことは一番の心配ごとだと思います。

今回は普通一般的にコンドミニアムを購入した際に
契約書で謳われている瑕疵担保責についてご紹介したく思います。

瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)とは、

購入した時点では明らかになっていなかった瑕疵(不具合、欠陥)が
入居後、定められた期間内に発覚した場合に、
売主はその瑕疵につき修復の責任を負う事。

例えば、

入居後1ヶ月に大雨で雨漏りが発生、

特に異物を流したわけでもないのに、トイレが詰まった、

入居前インスペクションの時に気付かなかったタイルや壁のひびが見つかったなど、

そういった瑕疵について、
販売後も売主が修復責任を持つという条項になります。

一般的に契約書内では下記の様に書かれています。

 

Warranty

The Seller is liable for any defects on the purchased unit :

  1. a) 5-years liability from the date of condo registration for the building’s structure and components 
  1. b) 2-years liability from the date of condo registration for other components rather than those of a). The Seller shall repair the wear and tear within 30 days from the date of receiving written notification of such defect from the consumer or the condo management juristic entity; only when it is urgent, the seller must fix the defect immediately. If the seller neglects to repair the defect then, the buyer might repair the defect by themselves, or might hire the third party to do so, in such case, the seller must pay for those expenses.

上記ではb)にて2年間の瑕疵責任が謳われていまして、
買主より文書で通達の合った日和30日以内に修理、対応を行なうとなっています。

こういう言い方もある意味かなり恐ろしいのですが、
タイでは初期不良は日常茶飯事であり、
住みながら不具合を治していくという感覚すらあるのです。

事実、僕も自宅やコンドミニアムを購入した後に、
数回に渡り、瑕疵を指摘して、デベロッパーに修理を依頼して対応してもらっています。

したがって、こういったことは契約上の約束事というだけでなく、
実際に実行する事も大いにありうることとして理解なされておいたほうがよいかと思います。

もう少し経験上のことをお話しますと、

物件建設がある程度進んできて、
概観はほぼ完成、内装も基礎がかなりの部分が出来上がってきたタイミングで、
オーナーはお部屋のインスペクションに呼ばれます。

Laddacondoview inspection

お部屋のインスペクション中の図。

お部屋のインスペクションは引渡しまでに
大体3-4回程度は行うことが一般的で、

最初のインスペクションでは指摘だらけ、
こんな状態で呼ばれても、治す所だらけで、具体の状態なのですが、
そこから少しずつ改善されていき、3-4回もするとようやく普通の状態になってきます。

建具の立て付けや壁のひび、色塗りのムラ、仕上げ状態など細かくチェックします。

Laddacondoview inspection 

しかしながら、それはあくまで見かけ上、
電気、水道などを除いた機能を確認した状態での事ですので、
まだまだ隠れた瑕疵はあるのです。

そういったリスクを取り除いてくれるのが、
今回ご紹介した瑕疵責任担保条項であり、
オーナーはこちらを最大限に利用して、お部屋を本来あるべき姿へ修復をしていくわけです。

日本の感覚からすると大変手間がかかる印象かと思いますが、
それがタイではいわば当たり前であったりします。

契約して終わりではなく、引き渡し、
そして正常に利用できるまで、色々と関門はあるのです。

こうして書くと大変な印象をもたれるかもしれませんが、
けしてそうではなく、そういったことを一つ一つ解決していくことで、
お部屋に対しての愛着心も湧いてきますし、
海外不動産オーナーとしての自覚も芽生えてくると思うのです。

めんどくさいですが、めんどくさがらずに、(笑)

是非楽しみながら、素敵なお部屋に仕上げて行ってくださいませ!

そういったところのサポートも将来的にできればと思っていますが、
さてそれだけの余裕が僕にあるか?

実務的な部分は泥臭いことが多いのですが、
よく知れば知るほど楽しくなってくることもあるはず?

 

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