相変わらず暑い日が続いているシラチャ、パタヤです。
6月になるというのに雨も少なければ、気温も下がらない。
毎年のことながら異常気象って感じですね。
僕は暑いのは嫌いではないので、この暑さの中でも長袖着用で、
むしろガンガンに冷えた室内のエアコン対策に気を使っていますが、
建設現場で汗水たらして働いている作業者を見ると、本当に頭が下がる思いがしています。
さて、今回はプレビルド物件の転売について考えてみたく思います。
不動産投資にも短期と長期、2通りのスタンスがありますが、
プレビルド投資は短期でも、「超短期」の部類に入る投資方法です。
誤解のないように予めお知らせしておきますが、
プレビルド、すなわち建設中の転売で、値上がり益を得る投資方法を
おすすめしているわけではありませんので、
ご理解を頂きたくお願いいたします。
本記事と写真の建物は全く関係がありませんので、予めご了承下さい。
さて、こちらの投資方法、
巷では、「一ヶ月で10%値上がりした!」
「建設中に30%値上がりして、100万円の投資額が半年で倍になった。」
「頭金を少しずつ払っていきながら、そのうちに値上がりするので、売り抜ければ楽に利ざやを稼ぐ事ができる。」
など、いろんな話が飛び交っていますが、
実際のところはどうなのでしょうか?
僕のスタンスとしては、完全に実需をターゲットにした、
完成後も保有してインカムを得ることを目指す、中、長期の投資スタイルですし、
お客様や読者の皆様にも、そのようにアドバイスをしていますが、
短期転売を繰り返して、財を成した方もおられるのも事実です。
先日パタヤのとある有名デベロッパーのセールスオフィスを訪れた時に、
なじみのセールススタッフと雑談していたのですが、
そのときに彼女から出てきた言葉がとても印象的だったので、ご紹介したいと思います。
そこの物件は、僕自身とてもよい物件だと思っているので、
彼女にこんな質問をしてみたのです。
「すごく売れているし、値上がりしているのも目の当たりにしていて、
自分でも購入したいって思いませんか?」
彼女はこう答えました。
「そう思います。ちょっと高くて私は買っていないけれど、同僚の中には買っている娘はいますし、何人かでお金を出し合って共同購入している人もいます。」
やはりそうなんだと思ったわけですが、
次に彼女達はこう言いました。
「でも、自分で住もうとか、賃貸に出そうとかは考えていません。」
意外に思って、理由を尋ねると、
日頃からお客さんと接しているセールスらしい答えが返ってきました。
「適度に値段が上がった段階で、欲しいお客さんに転売します。」
なるほど!
彼女達はもちろん底値に近い状態で購入していますし、
日頃から数多くの見込み客と接していますので、
人気物件であればあるほど、転売する事には苦労しないのだと想像しました。
では、僕らのような一般投資家の場合はどうでしょうか?
転売先の情報もないまま、どこかのエージェントに任せっぱなし、
いつ売れるとも知れず、じーっと欲しいといってくれる人が現れるのを待つ、
そういった状況の方が殆どなのではないでしょうか?
それでは、彼女達のような、
毎日大勢の見込み客に接している方に依頼すればいいという考えが浮かぶかもしれませんが、それもなかなかうまくはいかないでしょう。
というのも、彼女達も彼女達とその仲間の物件が最優先。
僕らのような特にコネクションもない、
小規模一般外国人投資家の案件には、
本腰をいれてサポートしてくれるとは、非常に考えずらいのです。
人間ですから、当然のことですよね。
したがって、ネットを中心に甘い情報が飛び交っていますが、
プレビルドの転売というのは、実はかなり難易度、リスクの高い、投資法と僕自身は考えています。
売り先(出口)あっての転売であることを忘れてはなりません。
プライスリスト上の値上がりは何の意味もありませんので。
僕達がそういった一部の人たちのマネーゲームに巻き込まれないようにするためには、正しい知識と現地現物に基づいた精度の高い長期予測を立て、粛々と実行に移す事、それに尽きると思うのです。
そのために僕の記事やサービスがお役に立てれば嬉しく思います。
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