先日、パタヤでプレビルド物件を購入した友人に同行させていただく形で、完成間際の物件を視察してきました。
本物件はパタヤ中心部にある非常にロケーションも良く、デベロッパーもしっかりしている優良物件だと思っているのですが、そんな物件でも気をつけたい点がありましたので、シェアさせて頂きます。
今回シェアするお話は細かい点ではありますが、かなり重要な事で、買い手側からアクションを起こさないと、お話が進んでいかない可能性の高い部類のお話ですので、これからプレビルド物件を購入しようとなされている方は是非ご参考下さいませ。
一般的にプレビルドを購入する際は、そのプロジェクトの立地、デベロッパーの信頼性、プロジェクトのコンセプト、間取り、そして価格、そういったものを総合して購入を検討していくと思います。
購入後も、デベロッパーとのやりとりを通じて、支払いの件、内装の件、建設状況の件、などなどをコミュニケーションしていくわけですが、今回のケースではちょっとその大枠から外れたお話で、購入者も日本の感覚でそこまでは当初から頭になかったということでした。
単刀直入に書きますが、今回のトラブルは内装に関してです。
最近は「フルファーニッシュ(家具家電付き)」が流行っていますが、フルファーニッシュでなくとも、バス、キッチンは標準で付いているところが殆ど。
この内装に関してですが、結構落とし穴があり、完成してみてはじめて、不具合や、実際の使用に支障があることに気が付き、やり直しを余儀なくされるケースが有るのです。
スケルトン状態での引き渡しならば、ある程度やりようがあるのですが、すでにタイルやウォールペーパー、ビルドイン家具などをインストールしてしまった状態ですと、修正、改造にはかなりコストも掛かるため、購入時点である程度の内装プランは考えておく必要があります。
今回トラブルとなったのは、
「洗濯機を置くスペースがない事。」
ホテル運営のリゾート的高級物件為、標準の間取り設計では、ワンベッドルームタイプで洗濯機を置くことを想定されていなかったのです。
視察の時点ですでにキッチンカウンターやビルドイン冷蔵庫の置かれるスペースがフィックスされており、これからヨコ型洗濯機のスペースを確保しようとすると、キッチンカウンター部分を大改造しなくてはならず、また水道、排水工事も必要となり、これはちょっと無理だと断念することになったのです。
パタヤですから西洋人向けに貸し出す事を想定していますので、これでも問題は無いのですが、もしかすると日本人駐在員にも貸し出すことがあるかも?という想定から、可能であれば洗濯機を標準で付けておきたかった想いがあったのですが、ここまで内装工事が進んでいては手直しは難しかったのです。
こういったトラブルを未然に防ぐには、当初より、間取りをしっかりとチェックし、入居後の使い方も考えて、キッチン、バス等の備品関係はもちろんの事、水道、排水の配管、コンセントの数や位置などもイメージ持っておかなければならないということです。
そのうえで、モデルルームをチェックし、そこで足りないもの、疑問点などがあれば、その時点で確認をしておくことが重要となります。
今回のケースですと、標準では洗濯機を置くスペースがない事を念頭において、そのうえでどういうキッチンカウンターのデザインにすれば洗濯機をおくことが出来るかを事前に検討し、その上で、デベロッパー側と打ち合わせを保つ必要があったわけです。
なかなかここまで出来る方はおられませんけれども、やはりここまで購入者が気を付けておかないといけないのが海外での不動産購入ということになります。
僕自身も一度同じ経験をしておりまして、その時はまだ内装が始まる前に気づき、ぎりぎりのタイミングでスペシャルリクエストを聞き入れてもらえたため、事なきを得たわけですが、やはり細かな点も気が抜けませんね。
日本的な感覚ですと、
「工事が進んできたら、業者さんから確認がくる。」
って感じかと思いますが、
ことタイにおいては、
「とにかくこちらからしつこく問い合わせ、フォローする。」
そういった感じになります。
ですので、プレビルドで物件を購入される際は、こういった点も気をつけて、確認をなさることをおすすめ致します。
良い物件を見つけて購入なされたなら、次はこういった細かな点も気をつけて、完成を楽しみに、しかし、油断せず、進捗を確認しながら、積極的に完成を待つスタイルで行きましょう!
何かのご参考になれば幸いです。
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