少し前まで物件のメンテナンスの件でいろいろとばたばたしておりました。
大家業や仲介業をやっているといろいろとあるもので、
常日頃からお部屋のトラブルに関しての相談や、クレームなどが持ち込まれます。
この間も諸々あって走り回っておりました。
そんな日常の経験も踏まえ、今日はいつもと視点を変えて、
物件を購入して実際に賃貸に出す際、
注意すべきポイントについて紹介していきたく思います。
投資家視点でいるとなかなか気付かないのですが、
実はお部屋に関する入居者からのクレームというのは、
ほとんどが急を要するものなのです。
たとえば、エアコン。
年がら年中常夏のタイにおいて、
エアコンが壊れて使えなくなってしまうと、本当に大変。
窓をあけたり、扇風機を使ったりして、
昼の暑さをしのぐことが出来ますが、空気の悪さなどもありますので、
一刻も早く対応しなくてはなりません。
したがって、エアコンのガス補充、清掃の記録など、
きちんとメンテの記録をつけて、しっかりと管理し、
壊れる前にメンテしておくと言ったことが重要になってきます。
または、耐久性を重視して、
値は張っても信頼できるメーカーのものを導入するとかも大切ですね。
経験の浅い大家さんに多いですが、
内装費を少しでも浮かせるために、
どこぞの国のいつもプロモーションばかりしている、
特売品の安いエアコンを買ってしまいがちですが、
それは、長期的に見ると結構リスクが大きいということを
予め見積もっておくことも必要です。
エアコン屋のエンジニアもよく言っていますが、
信頼できるメーカーというのは、そう多くないようです。
ここではメーカー名は伏せますけど、
どこどこのメーカーはカッコはいいし、価格も安いけど、
よく壊れるし、修理も大変と、言うのはエアコン業者の常識なのです。
それがまず一つ。
それから、これこそが本当に大切なことなのですが、
何だと思われますでしょうか?
使う側の立場に立ってみると至極当たり前のことなのですが、
これは本当に大事な部分だと思います。
それは、、、、。
トイレです。
*(注)上記の写真と本文は関係ありません。
実はこのところトイレの詰まりの件でいろいろと対応しておりました。
トイレが詰まると本当に大変!
水が流れなくなってしまいますので、
部屋のトイレを使用できなくなりますし、それだけならまだしも、
汚物が便器内のそのまま残ってしまいますので、その匂いも、、、。
これ以上は書かなくてもお分かりになると思いますので、控えますけど、
想像しただけで悲惨な状況です。
一刻も早く対処しなくてはなりません!
日本の建物と違って、
こちらでは工事や検査もかなりゆるいところがあり、
水周りの配管、電気工事などは概観だけでは確認できませんので、
なかなか難しいところです。
こういったところは建設中の段階から足繁く通って、
建設現場のリーダーとしっかりと人間関係を作っておくとか、
内装の時に、面倒でも一度便器などを動かして、
据付具合を確認するとかいったチェックが重要です。
新築物件でも油断できないのは、
やはり発展している国の特徴です。
むしろなじんでいる分、年月の経った中古物件より、
新築の方が注意が必要と僕は感じています。
技術が未熟と言うこともありますが、
建設ラッシュで深刻な人手不足に陥っていることも大きな原因です。
特に地元にお住まいではなく、
日本や他の国に居住して遠隔管理する場合は、
この点に関してどのような対処するか、
よくよく検討しておかれることをおすすめします。
一つのソリューションは、客付けのみならず、
物件の代理管理も安心して任せられる現地の不動産屋を見つけて、
彼らとしっかり人間関係を構築しておくことですね。
3Dによるプレゼンテーション、
豪華なカタログ、モデルルームなどの豪勢な内装に目を奪われがちですが、
不動産の運用はあくまで、居住者の方に快適に住んでいただくことからはじまります。
その視点で内装を考えることはもとより、
見えない部分に関しても、事前に確認をしておくことが、
事前に大きなトラブルを防止するために欠かせないことだと思います。
今回の件で僕もいろいろと学ばせていただきました。
不動産投資は華やかな部分もありますけど、
そのほとんどがこうした地味な、
でもとても大切な部分だということを忘れてはなりませんね。
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