とても気になっていることがありました。
先ず、なんでロシアの人がパタヤに急増したのかということ。
一つ目。
ロシアや旧ソ連邦の人にとってのハワイみたいなところなのだそうです。
確かに周囲360度が全て何かしらに阻まれています。
東はウラジオストックですがここも凍るし遠いし中国、日本に阻まれる、
南も陸続きで様々な国々が、、、。
極寒のイメージのロシア、旧ソ連邦諸国の方々からすれば、
比較的近く、物価も安い、そして何よりあったかいところとなれば、
爆発的にヒットする要素は十分にあるということになるでしょう。
2つ目。
その願望を現実のものとしたのが、
ロシア、旧ソ連邦からのパタヤへの直行便の開始なのです。
なんとロシアのUtair Aviation、
カザフスタンのSCAT Airlineなどのチャーター便が
パタヤへ飛んでいるんです。
そんなこともあってパタヤにある空港とはどんなものかと思い、
一度訪れてみなければという事で、今回その
『ウタパオ(Utapao)空港』
に視察に行って来たと言う事なのです。
ウタパオ空港はバンコクから約150キロ東方向にあり、
パタヤ市内からは約40キロで40分位の位地にあります。
ここはまだ記憶にも新しい2008年にあった
黄色シャツのスワナプーム空港占拠事件の際、
非常時の暫定空港として使用することになり、
バンコクに足止めとなってしまった旅行者、ビジネス客、
約100,000人を本国に送った、あの空港です。
そもそもがタイ海軍の軍用空港ですから民間での利用は
ごくわずかであったため、パッセンジャーの手荷物の検査、
チェックイン等の機能は殆ど整っておらず、
その当時は大変な混乱だったと経験者の方からは聞いておりました。
そんな空港が今やロシアや韓国、中国などからのチャーター便が
発着しており、ふつうに国際空港と名乗っているのですから、
時代は変わりましたね。
で、実際どんな様子なのかと言うと、、、、。
こんな感じです。
民間空港らしく一応ATMもあります。
年末12月30日ですが、人通りは殆どなく静かなものです。
出発口。
ちょうどロシア系の方々が入っていくのに遭遇しました。
入るとすぐに荷物のX線検査を受けます。
ターミナルビル内。
人はまばらです。
ちょうどPG(バンコクエアウェイ)のサムイ島行きの
チェックインを行っていました。
ほんと静かなものです。
でもきちんと最低限のものは揃っているようですね。
こちらはアライバル(到着口)内部。
旅行会社、タクシーサービスなどのカウンターがありましたが
ひとは一人たりともいませんでした。
帰り際にまたロシア系のグループがミニバスで乗り付けてきて、
X線検査を受けておりました。
でこのウタパオ空港ですが、
増えるパタヤへの観光客とイースタンシーボードを
初めとする東部工業団地への世界からの投資が続いており、
さらに発展が見込めることから、リノベーション&拡張計画が
進んでいるのです。
この計画はすでに始まっていて、
25,200平米の新ターミナルを8億6,800万バーツかけて建設、
この建設は2012年12月に始まったばかりですが、
2013年6月には完成の予定とのことです。
左側の柵内では工事が始まっています。
この計画はチョンブリ在住者としてはかなり期待が高いです!
予想完成模型。
免税品店などのショップも出来るということですが、
そういうのはそこそこに利便性を高めるためにファシリティの充実を
重点的にお願いしますよ!
完成が本当に楽しみです!
この拡張工事が完了した暁には、
民生空港としてチャーター便プラス国内線の発着地として
今のドンムアンを補完する形で利用される事になるのではと思われます。
実際、東部在住の人間として思うのは、ローコストエアラインが
ドンムアンに移ってしまった事は大変不都合なのです。
ただでさえ、パタヤから1時間以上かけてスワナプーム空港へ
行かなくてはならなかったのが、さらに1時間、渋滞に巻き込まれれば
2時間以上かかってしまうというのはかなり大変です。
これがウタパオから直接タイ各地に飛べるようになると、
チョンブリ、シラチャ、パタヤを拠点とする在住外国人ならびに
パタヤを経由して、北部、南部タイへ向う旅行者にとって
大変便利になるのは間違いないでしょう。
軍事施設しての顔もあることから、(というかまだこちらがメイン)
戦闘機が空港入り口付近に展示してありました。
なかなかかっこいいですね!
軍人が廻りも警備をしていて、あたりで写真を取り捲っていて、
滑走路も一枚と思って近づいてカメラを向けたところ、
『カメラ、マイダーイ ナ!』 (写真撮るなよ!)
と、ぴしゃっと窘められました。
とそんな感じでまだまだのんびり、
パットしない、素朴な空港ではありましたが、
これから発展の兆しも見えており、
また、4月以降に訪れて進捗を確認したいと思います。
パタヤの発展の鍵となる大きなプロジェクトの一つですので、
大変期待して見守りたく思います!
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