◯『自動車を中心とした東部工業団地の発展』
パタヤ・シラチャから約1時間圏内は(約60キロ圏内)10以上もの工業団地が立ち並ぶエリア。
パタヤ・シラチャはその東洋のデトロイトを支える、海外から派遣されて来る工場管理者、熟練技術者、そして成長著しいタイ人の中間管理職達家族の住むベッドタウンとしての成長が期待されています。
タイの2012年の自動車生産台数は245万台、なんと世界第10位。フランスやスペインなど先進国を凌ぐ、知る人ぞ知る自動車大国なのです。
世界の大手完成車メーカーが工場を構え、アセアンの最重要生産拠点として莫大な投資を行なってきています。それに伴って、関連企業の進出が相次ぎ、裾野産業が充実してきており、その流れが今後ますます加速していくのです。
なぜかといいますと、完成車メーカーは数百という部品メーカーと取引をしており、完成車メーカーがタイ進出をするとなると、彼らの動きに追随することになります。追随できないメーカーは日本から部品を輸出する事になりますが、タイで現地生産しているメーカーにコスト面、サポート面で競争するのは至難な事です。
それ故、大口顧客との取引を続けるために、苦渋の決断をして海外進出をしています。
日本の産業空洞化が叫ばれていますが、その最前線が実はこのタイだったりするのです。
日本からの派遣者というと、大きな工場になりますと100名を越える規模になります。小さな会社でも5名から10名の派遣者がおりますので、1000数百社を数えるこのエリアにおいての賃貸需要はかなり大きいと思われませんか?
今後パタヤ・シラチャ周辺工業団地で働く日本人駐在員、家族への賃貸需要が増えていきます。
タイの製造業の勢いは物凄く、2012年のタイの自動車生産は245万台を記録したと先ほど紹介しましたが、5年後の2017年には300万台を越えるとも言われており、この流れは2015年アセアン統合まで続き、それ以降は更に加速していくと思われます。
更に言うと、一昨年の北部アユタヤの洪水もそれに拍車をかけていて、高台にある工業団地の多い、この東部地区は製造業の進出第一候補として注目を集めています。
また、昨今の中国リスク(反日デモ)の顕在化もタイにシフトしてくる主な要因であったりします。
実際昨年末のデモ後、中国を撤退し、タイへ進出を決めた企業がかなり見られるようになってきました。
日系企業だけでなく、中国本土の企業ですら、タイのこのエリアに工場を移してきていますので、中国リスクは我々日本人にとっての問題だけではないのです。
とまあ、あげればキリが無いほど、このパタヤ・シラチャエリアが成長する理由があります。
参考までにタイ東部地区の主な工業団地の名前をざっと挙げてみます。
下記の地図もご参考下さい。
(チョンブリー県)
アマタナコン工業団地
サハパット工業団地
ヘマラート・チョンブリー工業団地
ピントーン工業団地/1区
ピントーン工業団地/2区
ピントーン工業団地/3区
レムチャバン工業団地
(ラヨーン県)
アマタシティー工業団地
アジア工業団地
イースタン・シーボード工業団地(ラヨーン)
サイアムイースタン工業団地
G・Kランド・インダストリアル・パーク
パデーン工業団地
ヘマラート・イースタン工業団地(マプタプット)
マプタプット工業団地
ラヨーン工業団地
ラヨーン・インダストリアル・ランド[RIL]
ロジャナ・インダストリアル・パーク(ラヨーン)
このように一大工業集積地なのです。
こんな状況ですから、後数年もすれば、パタヤはプーケットなどのリゾートと同様に優良物件は2,3千万円以上用意しなくては投資できなくなるのではと思っています。
(今はまだ1000万円ちょっとからそこそこの物件を購入可能です。)
シラチャでは今後数年で供給が需要を追い越し、これまで得られたような高利回りは得られなくなるでしょう。
だからこそ、今このタイミングでパタヤ・シラチャのコンドミニアムに投資する事が、キャピタル、インカムの両面において大変魅力的であるといえると思っています。
◯ますます近く、便利になるパタヤ
◆空港からの高速鉄道
タイ政府は高速鉄道建設プロジェクトに関する国際入札を行う計画をしており、最初に建設する計画のバンコクとパタヤを結ぶ高速鉄道は2019年に開通する予定といわれています。
鉄道の時速は250キロ、バンコクからパタヤまでの所要時間はおよそ1時間程度となるとの事。
タイ政府は2020年までに2兆タイバーツ(約6兆5000億円)を投じて全国の交通網を拡張し、高速鉄道など現代的交通インフラを建設すると発表していますが、パタヤ、ラヨーンルートもこのプロジェクトの一環です。
高速鉄道プロジェクトは今年早々に入札を行う計画で、中国、日本、韓国、フランス、ドイツ、スペインなどが応札の意向を示しているという事で今後の動きが非常に楽しみです。
バンコクから近くなるだけでなく、将来的にはタイ北部、タイ周辺諸国、また最終的には中国、シンガポールを含むアセアン全土が高速道路、鉄道で繫がるという壮大な計画ですので、パタヤを訪れる観光客はますます増える事でしょう。
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