不動産売買において、仲介業者は投資家とオーナーをつなぐ大切な役割を担っています。
ましてや海外不動産を購入するとなると、更にその役割は重要になります。
不動産仲介業者の役割は、ただ単にいくつか物件を紹介して販売し、投資家とデベロッパーから手数料をもらっておしまいという類のものではありません。
投資家とオーナーが安心して取引が行なえるように、文字通り両者の橋渡しをする役割を担っていますが、情報提供、通訳、翻訳のみならず、各方面からの投資アドバイスやコンサルティング、コーディネートを行い、また購入後の手続き、完成後のメンテ、お客付けなどアフターケアまで、その業務は長期に、そして多岐に渡ります。
勝手の分からない海外において、10年、はたまた数十年という長期に渡って、投資家の方の現地パートナーになるわけですから、仲介業者選びは非常に重要な要素の一つとなります。
日本とは異なる独特の商習慣、現地の言葉、法律などに精通しているかどうか、政財界、現地有力者との人脈、オーナー、デベロッパーと密な関係性が築けているかどうかなど、取り扱い物件以外にも重要な点が多数ありますね。
では「大手仲介業者ならば安心か?」ということを聞かれますが、けしてそうとは言えないのが現実です。
大手仲介業者には多数の物件情報が入ってくることは確かですが、取り扱い物件も多く、従業員も多い彼らで、果たして上記あげたような、長期に渡るきめ細かいサポートが出来るかというと疑問です。
一人一人の投資家の方と関係性を築き、購入後も個別にアドバイスやアフターサービスを行なえるかというと、それは難しいと思います。
不動産投資は買うまでも重要ですが、買ってからが更に重要です。
したがって、大手、小規模問わず、信頼できるレスポンスの早い、現地パートナーに相応しい、仲介業者を選択される事が肝要かと思います。